こんにちは。じっくリッチ研究所@所長の松本久慶です。
この記事をご覧になっている方は、「手に職をつけたいけれど、どんな仕事があるんだろう?」とか「手に職をつけるためには具体的にどんな資格や方法があるのだろう?」と考えられている方だと思います。
そこで今回は、手に職をつける為のおすすめの仕事や具体的な資格に加えて、将来的にも食いっぱぐれることのない考え方や副業についてまで、幅広く触れていきたいと思います。
手に職をつけたいけれど、何から始めたらいいのか分からないという方にも参考になると思いますよ。
無理のない方法で、自分らしい「手に職」を見つけて充実した生活を送っていきましょう。
「手に職をつける」ってどういう意味?
「手に職をつける」ということを考える前に、そもそも「手に職」ってどんな意味で使われるのかを始めに確認しておきましょう。
一般的には以下のような意味で使われることが多いようです。
職業または職能を自分のものとすること。生計を立てるための仕事、あるいは、仕事に就くための技能や資格を、獲得すること。
引用元:https://www.weblio.jp
就職自体のことを指すこともありますが、どちらかというと「生計を立てていくための技能やスキル」といったことを言うケースが多いようです。
よく、「将来食いっぱぐれないように手に職を持ちたい!」という話を聞いたことがありますよね。
昨今では大企業であってもリストラを慣行するケースも珍しくないですし、終身雇用制度も終わったと叫ばれて久しいです。
そういった意味でも、単に会社に就職するだけではなく、「所属する組織や団体に依存せずにとも生計を立てることが出来る技能やスキル」といった意味の方がしっくりきますよね。
なので、ここでは「所属する組織や団体に依存せずにとも生計を立てることが出来る技能やスキル」を持っていることを、手に職をつけた状態と定義したいと思います。
次で具体的にどんな仕事があるのかを見ていきましょう。
手に職をつけることが出来るオススメの資格や仕事とは?
手に職をつけるといった場合には、大きく以下の二つに分けられると思います。
①資格を取得して専門スキルを身につける
②経験を積んで専門スキルを身につける
①の資格取得は分かりやすいですよね。弁護士、公認会計士、司法書士や医師、美容師、保育士など「資格取得=自分の仕事」と直接繋がるケースです。
②の経験を積んでスキルを磨くというのは、営業、法務や経理といった会社における職種や、大工や料理人といった職人などが挙げられます。
ただ、やはり資格を取得するというのが手っ取り早く「手に職をつける」ことに繋がります。
普通の会社員では希望の職種につけるかどうかは人事次第ということになりますし、総じてゼネラリストを要請する傾向の高い日本の企業では、専門スキルを磨きにくいのが現状です。
また、職人になるには何十年も下積みが必要だったりしますから、すぐに「手に職をつける」レベルまでスキルを持っていくことは容易ではありません。
では、具体的にどんな資格を取得していけば「手に職をつける」ことが出来るのでしょうか?
資格といっても種類は本当に沢山ありますよね。そもそも資格は以下の3つに大別されます。
・国家資格:国が認めている資格
・公的資格:各省庁が認めている資格
・民間資格:民間企業が独自で設定している資格
やはり信頼性の高さを考えても、「国家資格>公的資格>民間資格」となりますので、本当の意味で手に職をつけたいと思うのであれば、国家資格を目指したいところですね。
更に国家資格の中でも、業務独占資格と呼ばれる資格があります。これは資格を有する者だけが特権的に業務を行うことが出来るものです。つまりその資格がないと就くことが出来ない仕事というわけですね。
ですので、必然的にこれらを取得してしまえば、「手に職をつける」ことになるといっても言いでしょう。
ただ、業務独占資格まで絞ったとしても、まだまだ沢山の資格があります。そんな中でもどうせ取得するなら高収入な資格を取得したいと考える方も多いですよね。
平成27年度のものですが、以下が年収が高くて、資格がないと就くことが出来ない仕事になります。
年収が高く資格が必要な仕事
1 医師…1098万円
2 弁護士…1094万円
3 公認会計士…717万円
4 税理士…717万円
5 不動産鑑定士…711万円
6 社会保険労務士…670万円
7 歯科医師…653万円
8 一級建築士…644万円
9 獣医師…637万円
10 技術士…596万円
11 診療放射線技師…533万円
12 薬剤師…532万円
12 薬剤師…532万円
13 看護師…478万円
14 臨床検査技師…468万円
15 クレーン運転士 …460万円
手っ取り早く手に職をつけたいと考えるのであれば、上記の資格を狙ってみることをオススメします。取得するのに大変時間がかかるものもありますが、それ相応の見返りを得る事ができると思いますよ。
ただやはり上記の資格は非常に難易度が高いものもあり、学生であれば別ですが働きながらだと現実的ではない資格も多いのが現状です。
そこで、先ほどの資格と重複するものもありますが、比較的取得することが容易で、有利に就職・転職を進めることの出来る安定性のある資格について大手転職サイト@typeが以下のものを紹介しています。
安定性のある仕事と資格
1位…ファイナンシャルプランナー
2位…社会保険労務士
3位…中小企業診断士
4位…宅地建物取引士
5位…日商簿記
6位…公認会計士
7位…地方公務員上級・国家一般職
8位…税理士
9位…行政書士
10位…ビジネススキルアップ講座
特に目指したい資格が明確に定まっていない場合には、まずは上記の中から興味のあるものを探してみるのもいいと思います。
(余談)
独占業務がある国家資格でコスパが高い(難易度に対する見返り)資格としては、社会保険労務士はオススメです。社労士法人への就職や企業の人事・総務でも重宝されますよ。
また社会保障の仕組みが分かり、実際の生活にも役立つ知識なので、興味あれば、一度勉強してみると面白いと思います。
市販のテキストでもかなりいいものがありまして、以下は使ってみて凄く良かった印象がありますので、オススメです。そういった意味でも独学で低コストで始められるのも魅力的です。
【入門編】
まずは、こちらで基礎固めをします。さらっと2-3回読んでみると大枠がつかめます。
【メインテキスト】
ここから本格的に勉強ですね。1科目ずつ読み終わったら、次で紹介する問題集を並行して行うとより知識が定着します。
テキストは以下の2つがおススメです。
【問題集】
メインテキストの各章が終わったら、こちらの一問一答を繰り返しましょう。何度も繰り返すことで、次で紹介する過去問集へチャレンジする土台が出来上がります。
テキストと問題集は参照が出来るので揃えた方がいいですね。(ユーキャンならユーキャン、TACならTACなど)
下記は一問一答の予想問題ですが、こちらは余裕があったら是非トライしてみることをおススメします。
【過去問集】
問題集を何度も繰り返したら、最後にこちらの過去問でチャレンジです。こちらも繰り返すことで試験対策がしっかりできます。
もし過去10年分を一問一答でやりたいなら、下記のシリーズがおススメです。
4冊ありますが、解説が充実しているため、択一の解答力を飛躍的に上げてくれるでしょう。
ボリュームがありますが、これだけ徹底的に繰り返す形でも、解説まで頭に入っていれば択一はクリアできると思います。
【一般常識対策】
そして最後の難関は一般常識対策です。これはテキストに記載のないところからもテストにでるので、どうしても個別に対策が必要になります。
とはいってもそこまで時間もかけられませんので、下記あたりを直前期に通読できればベストですね。
【模試】
ここは余裕があればですが、上記以外に模試をやっておくと更に準備万全ですね。
下記あたりがおススメです。ただ、これは余裕がなければ、過去問を年度別でしっかりやっていれば無理には広げなくてもいいかもしれません。
ただ時間配分に慣れるために1回は通しでやっておきたいです。
上記のとおり、市販テキストを使った学習法方法をご紹介してきましたが、資格の勉強はなかなか独学だと時間がかかってしまいますし、そもそも時間を捻出するのが難しい方も多いことと思います。そんな方にオススメなのが、オンライン資格講座「STUDYing(スタディング)」です。
通勤しているスキマ時間等を使って合格を目指すというもので、全てスマホやPCから受講可能になっています。またネット環境だけで講座が作られているので、圧倒的に他社に比べてリーズナブルです。
私も受講したことがありますが、教材も非常によく出来ていて通勤時間を使って自分のペースで勉強していました。
司法試験をはじめとして、ここで挙げた資格の多くの講座が用意されていますし、今なら無料お試しでどんな感じの勉強スタイルになるのか体験できるので、興味のある方は試してみて下さいね。
↓
(余談②)
社労士は相当に勉強時間を要しますから、いきなりはハードルが高いという方は、衛生管理者もおススメです。
設置義務がありますから、現在の職場でも重宝されますし、転職にも有利に働くことも多いです。
一方で、合格率も50%前後で推移していますから、負担も少ないですね。
1種か2種かは業種によって異なりますが、おススメは下記のテキストの組み合わせです。
こちらを繰り返しやれば落ちる確率は相当に少ないと思います。
●1種
●2種
(余談③)
最近では、IT関連の資格も人気がありますよね。
AIなどの発達で今後もITに関する教養やスキルはビジネスマンの必須スキルとなることでしょう。
中でも人気なのが、「ITパスポート」と「G検定」です。
こちらもおススメのテキストがありますので、ご参考までに紹介します。
(余談④)
社労士や衛生管理者を取得した後、人事職としてキャリアを築いていくなら、以下の書籍もおススメです。
●人事制度関連の本
●労務管理の本
●労働法関係の本
手元に一冊あると便利です。
●松下幸之助さんの本
人事職の人は結構好きで、読んでいる方も多いです。
資格だけではダメ?自身の強みをアピールできる希少性のある人材を目指そう!
ただ、先ほど挙げた資格を取得すれば、将来安泰かと言われると残念ながらそういう訳ではありません。
昨今ではAIの台頭により、10年後に多くの仕事がなくなるという話題も頻繁に耳にするようになりました。
オックスフォード大学が認定したとされる、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」が有名ですよね。
(参考)オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」
最近のニュースではいたずらに不安を煽りすぎですし、これが発表されたのが2013年だということを考えると、そこまで劇的な変化を感じていない人も多いと思いますが、確実に時代は変化しています。
全てが上記記事で認定されたとおりになるとは思いませんが、大きな流れは間違いなく起きることでしょう。
このオックスフォードの研究では、先ほど高収入な資格を必要とする仕事として挙げた弁護士も挙げられています。
ではどうすれば、いいのでしょうか?
ここで必要になってくるのが、それぞれのスキルを「組み合わせ」てキャリアを作っていくという考え方だと感じております。
例えば、弁護士であれば、ただの弁護士ではなくて『M&Aに強い弁護士』とか、税理士であれば『ネットビジネスに強い税理士』といったイメージですね。
このような考え方に近いものとして、リクルート出身で中学校の校長も務めた藤原和博氏も以下のように述べられています。
3つのキャリアを5年から10年ずつ経験して、その掛け算で希少性を獲得し、100万人に1人の存在になりましょう。
どういうことかというと、まずある分野で集中して仕事をして、100人に1人の希少性を確保する。そして、最初の希少性を確保したら、また別の2分野で100人に1人の希少性を確保して、100人×100人×100人で100万人に1人の存在になりましょうという考え方です。
100万人に1人という希少性はオリンピックのメダリスト級ということですから、よほどのことがない限り食いっぱぐれることは無いと思います。
藤原氏は3つの組み合わせを提唱していますが、先ほど挙げたように「資格」×「何か」という形であっても十分に希少性を上げることが出来ますから、まずは2つの組み合わせを意識することが大事だと思います。
それをクリアしたら、是非3つ目の分野に足を踏み出したいですね。
藤原氏も記事の中で述べられていますが、ゲーム感覚で楽しみながらキャリアを構築していくことが大事かなと思います。無理して楽しくないことばかりだと続かないですからね。
まとめ
・「手に職をつける」には色々な意味がありますが、ここでは「所属する組織や団体に依存せずにとも生計を立てることが出来る技能やスキル」を身につけることと定義します。
・「手に職をつける」為の手っ取り早い方法は、国家資格、その中でも業務独占資格を取得するか、有利に就職・転職を進めることの出来る安定性のある資格を取得して仕事に繋げることです。
・ただ資格を取得するだけで稼げる時代は終わり、資格に何かを「組み合わせ」る考え方が重要です。自身の希少性を高める考え方は藤原氏の考え方も参考になります。
・「手に職をつける」にあたって、何から始めたらいいのか分からない方は無理なく副業を始めてみることもオススメです。ビジネスに必要な「集客」「商品設計」「セールス」の3つスキルをお金を得つつ、学びながら身につけることが出来ます。